ハローキティPC

本資料は2003年ぐらいの製作記事です。

Kittyパソコンを作る!

4歳の娘にKittyパソコン(おもちゃの)がほしいと言われ、おもちゃやに探しにいきました。

残念ながらKittyのものはなく、ちいさな液晶でけっこう値段もするので、いっそうのこと本物のPCからKittyパソコンをつくることにしました。

1 PCを探す。

秋葉原のPCNETというお店で、ジャンクの富士通のBIBLOが大量に販売されていました。 型番はFMV5133NU6/Wで、Pentium133MHz、MEM32M、HD1.3G、SVGS TFT11.3インチ、FD、PCMCIAカード2スロットのものです。 値段もAC電源なしで2000円と格安でした。 ちょうど富士通の電源をもっていたのでこの機種を選択しました。

2 ソフトウエアのインストール

電源をいれてみると、DOSが立ち上がります。 この時期のPCはWindows95ですが、生憎半年前の引越しで処分。手持ちのWindows98SEをインストールすることに。

PCMCIAのCD-ROMのドライバを、98の起動ディスクに入れてインストールをスタート。問題なくインストールが終わりそうに見えましたが、Windowsが立ち上がってからCD-ROMが読めなくなりその先のドライバのインストールができません。 一旦、途中までインストールした98にCD-ROMのドライバをインストールして、OSのCD-ROMをすべてHDにコピーし再度インストールしました。

3 増設メモリー

さすがにWindows98SEにメモリ32Mはかなり厳しい。OSだけでも動作条件が24M、なにをするのもHDカタカタと音がします。このBIBLOのメモリはPC66のS.O.DIMMというもので、秋葉原でも見つけるのに苦労しました。 スペック上は32Mの増設メモリが最大値ですがチップセット上は64MまでOK。PC100でも互換性はあるだろう(こっちの方が安いので)とのことで探しました。 ニッシンパルの隣の中古PCショップでPC66の64Mが2枚ありました。 サイズがわからないので小型のNECのメモリを1800円で購入。

増設後は96M、ちょっと古いAPならさくさく動きます。 BIBLOの電源スイッチは物理スイッチともうひとつのスイッチがあります。こちらのスイッチを利用して電源をきった時は、メモリの内容をメモリ上に保持しているので、電源オンから利用までの時間が大変短いです。

4 PCのカラーリングの道具の調達

さて、いよいよKittyちゃんPCの作成!。 カインズホームにいって必要道具を調達。下地用の白、ピンク、そして仕上げ用のクリアの水性アクリルスプレー。それからワンポイント用の赤の水性エナメル。見栄えを良くする銀色のラメのアクリルスプレー、紙やすり、刷毛、マスキングテープを購入。全部で3500円ほど。PCより高くつきます。単純にするなら白とピンクと紙やすり等で1500円弱ぐらい。

100円ショップでキティちゃんの大きなシール。それから娘の所持している小型のシールを調達。

5 分解

ノートPCの分解は骨の折れる作業でした。注意深くねじをはずし、細かい部品は薬ビンの中または、もとのねじ穴にさしておきました。

大変なのが、マザーボードの抜き出し(あっちこっち引っかかってなかなか抜けません)や液晶パネルはずしなどの作業です。細かいスイッチ類やバネなどもあり後で組み立てられるか不安になりながら約2時間ほどの作業でプラスティック部品がすべて取り出すことができました。

ついでに古いロジテックのスクロールマウスも分解しマウスパッド(板)も用意しました。

6 塗装

まずは紙やすりですべて下地処理をします。次に白スプレーで2度ほど下地塗り、もとが黒に近い緑系の色なのでピンクをきれいに乗せるためには必要な作業。

次に部品によって2種類の色に分けました。 FD、バッテリー、カードロック、電源スイッチ、液晶の輝度バー、ヒンジカバーなど小物とマウスの一部にアクセントとして赤のエナメルを塗りました。その他はすべてピンクのスプレーを三度塗り。

PCの底はそのままの色を残すことにしました。 スプレーをとてもきれいにできますが、横の部分の細かいところなどは難しい部分もありました。

7 仕上げ

適当にKittyのステッカを蓋やマウスの上部などに張っていきました。また蓋部分には名前のアルファベットも。

その後、キーボードと液晶のフレーム、マウス上部にはラメをスプレー。また蓋部分は適当な紙枠をおいて一部だけラメを塗装しました。 用意したラメのスプレーが有機溶剤をつかっているタイプだったので厚く塗った部分は溶けてきました。要注意です。

最後に、ミスったところにステッカを再度貼りその後クリアを2度塗りして完成としました。

8 ソフト環境の整備

KittyちゃんPCに相応しいソフト環境を整備ということで、まずサンリオの米国サイトより壁紙とスクリーンセーバをゲットしました。

また、子供が簡単にソフトを選択できるようにする為、窓の杜からフリーのランチャソフトSpecial Launch をインストールしました。

さて、ソフトを導入するにしても、1.3Gのディスクではもの足りません。2-3のCD-ROMソフトしか入りません。

一部のソフトはHDに入れましたが私のPCのディスクをネットワーク共有することにしました。LANは無線のものを使用しました。 プリンタは我が家はプリンタサーバがあるのでその設定をしました。

9 アプリケーション

(1)うちには人からいただいた子供の英語ソフトがいっぱいあります。

Toddler、Pre-K、KinderGarden,Preschool2種。

(2)秋葉原でWindows95用ソフトを格安でGet。

石坂浩二絵本CD 2種、ピノキオ・ロビンソン放流記

ガメラのゲームCD 3種

(3)Victorのサファリ絵本ゲーム

Vectorから教育用のソフト(時計、ひらがな、数字など)をダウンロードしました。

(4)さらに、Internetの設定。 ホームページはKids Yahooに、それ以外にサンリオのページ、バービィ、NickJr、デズニーなどゲームができるサイトのリンクをランチャーに登録。

10 最後に

BIBLOの内蔵のスピーカ(圧電ブザー?)は音があまりにも貧弱です。外付けのスピーカを使えるようにしました。最近使わなくなった子供用の小型の椅子の下部にネジでスピーカをセット。座るところにノートPCをおいて丁度、お座敷用のPCディスクが完成しました。

かかった費用はPC関係(PC、メモリー、無線LAN)で8千円ほど

塗装とシールで4千円弱。

とりあえず娘は満足しています。